かかとがひび割れる一番の理由は「乾燥した硬い角質に摩擦が重なると割れる」からです。
冬は湿度が低く、かかとが乾燥しやすいのでひび割れが起きやすくなります。
この記事では、かかとのひび割れはなぜ起こるのかを生活者目線でわかりやすく整理します。
内臓が悪いのか不安になる理由、水虫と乾燥の違い、まずできる保湿ケアもまとめています。
まずは「なぜ割れるのか」を原因ごとに見ていきましょう。
かかとのひび割れはなぜ起こる?乾燥と角質と摩擦の3つが重なると割れやすい理由
冬は空気が乾燥して水分が逃げやすい
冬の空気は湿度が低く、肌の水分が奪われやすくなります。
とくにかかとは皮脂腺がほとんどなく、うるおいを自ら保てません。
そのため乾燥した空気にさらされると、表面の角質層から水分が逃げてカサカサになります。
お風呂の後、かかとは一気に乾燥しやすい
入浴後は一時的に水分を含みますが、時間が経つと急激に乾きます。
タオルで強く拭くと角質を傷つけ、水分がさらに逃げやすくなります。
お風呂上がりは5分以内に保湿するのが理想です。
寝る前は「かかとが一番乾く時間帯」と言われる
夜は体温が下がり、皮膚の代謝もゆるやかになります。
かかとを出して寝ると、布団の中の湿気が逃げて乾燥が進みます。
靴下やかかとカバーで保湿をキープするのが効果的です。
角質が厚くなりやすい場所だから割れやすい
かかとは体の中でも角質が分厚くなりやすい部位です。
体重を支えるため、日常の圧力で皮膚が硬くなっていきます。
厚くなった角質は弾力を失い、ひび割れやすくなります。
かかとは体重を支え続けてダメージがたまる
立ち仕事や長時間歩く人は、かかとへの負担が大きくなります。
同じ場所に繰り返し圧がかかることで、皮膚が硬くなります。
この硬化が進むと、乾燥と合わさってパックリ割れることがあります。
靴・靴下の摩擦でも角質が固くなりやすい
靴が合っていない、靴下の縫い目が当たるなどの摩擦も影響します。
小さな刺激の積み重ねが、皮膚の防御反応を起こし角質を厚くします。
これも「なぜひび割れるのか」の重要な一因です。
負荷・摩擦が重なると「一枚皮が割れる」ようにひびが入る
乾燥して硬くなった角質は、柔軟性を失っています。
歩くたびにかかとが曲がり、伸び縮みできずにパキッと割れるのです。
体重や摩擦が重なると、まるで乾いた粘土が割れるように裂けます。
通勤のパンプス/革靴で角質がさらに厚くなる
ヒールや革靴は、かかとへの圧力を集中的にかけやすい靴です。
通勤時に長時間履く人は、角質肥厚が進みやすくなります。
休日に柔らかい靴で過ごすなど、足を休ませる日をつくるのも大切です。
スリッパでかかとを引きずる癖も影響する
スリッパを引きずって歩くと、かかとが床に擦れます。
摩擦が続くと角質がさらに硬化し、ひびのきっかけになります。
家の中でも歩き方を少し意識するだけで予防効果があります。
かかとがひび割れると「内臓が悪い」と言われるのはなぜ?
「かかとが割れるのは内臓が悪い」と聞いたことがある人もいます。
しかし、医学的な根拠はほとんどありません。
SNSや口コミで不安を煽る表現が多い
ネット上では「肝臓」や「腎臓」といった言葉が出てくることがあります。
実際は、乾燥や摩擦などの物理的な要因がほとんどです。
内臓疾患が原因でかかとだけが割れることは極めてまれです。
実際は生活習慣と乾燥の影響が圧倒的に多い
入浴後に保湿をしない、靴下を履かないなどの習慣が主な原因です。
血行不良や冷えも乾燥を悪化させるため、生活改善で変わることが多いです。
水虫のひび割れとの違いを簡単に見分けるポイント
ひび割れが長引くと、水虫ではないかと不安になる人もいます。
見分けるには、かゆみの出方と範囲をチェックします。
かゆみのピークが特徴的(入浴後や汗ばむ時に増えやすい)
水虫はカビの一種が原因で、かゆみが強く出るのが特徴です。
特にお風呂上がりや汗をかいた後にかゆみが増します。
乾燥によるひび割れは、かゆみがほとんどありません。
かかとだけでなく足裏全体に広がりやすい
水虫は足指の間や足裏全体に広がることがあります。
一方、乾燥性のひび割れは「かかと限定」で現れるケースが多いです。
まずセルフケアは「保湿」から始めて様子を見る
軽度のひび割れなら、毎日の保湿で改善することが多いです。
薬を使う前に、まずは自宅で保湿ケアを続けてみましょう。
こすって角質をむきすぎない(悪化しやすい)
角質を削りすぎると、皮膚のバリア機能が壊れます。
一時的にツルツルしても、すぐにまた硬くなることがあります。
削るより「やわらかく保つ」方が回復しやすいです。
まず1週間「やさしい保湿」を続けて変化を見る
お風呂上がりにクリームを塗るだけでも違いが出ます。
すぐには変わらなくても、1週間ほど続けると角質が柔らかくなります。
焦らず、まずは継続を意識しましょう。
長く悩む場合は「かかと保護の小物」を併用すると続けやすい
セルフケアを続けやすくするために、保湿を助ける小物も役立ちます。
保湿した後の「かかと保護靴下」なら寝ている間にOK
クリームを塗った後に履く「かかとケア靴下」は手軽で人気です。
寝ている間もクリームが蒸発せず、朝までしっとり保てます。
家でスリッパをやめる(摩擦が減ると回復しやすい)
スリッパの摩擦は意外と多いものです。
靴下で過ごす時間を増やすだけでも、かかとへの刺激を減らせます。
保湿と摩擦対策をセットで行うのがポイントです。
まとめ:かかとのひび割れは「原因の重なり」をほどくと軽いセルフケアで変わりやすい
かかとのひび割れは、乾燥・角質・摩擦という3つの原因が重なって起こります。
一つずつ原因を減らすだけでも、肌の状態は変わっていきます。
保湿を習慣にして、負担の少ない靴・歩き方を意識することが第一歩です。


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