ホットアイマスクの効果【医学的に正しい?】注意点を医療データから解説

年中行事

目の疲れや乾燥を感じるとき、「ホットアイマスクは医学的に効果があるの?」と気になりますよね。

結論から言うと、ホットアイマスクには医学的にも一定の根拠があり、目の周囲の血流を促進して、疲れ目やリラックスに役立つと報告されています。

ただし医療行為ではなく、病気を治すものではありません。
炎症や外傷がある場合は使用を避け、症状が続く場合は眼科医に相談してください。

この記事では、

  • 医学的に見たホットアイマスクの効果と根拠
  • 医師も取り入れる温罨法(おんあんぽう)との関係
  • 安全に使うためのポイントとおすすめ商品

をわかりやすく解説します。


スポンサーリンク

ホットアイマスクの効果とは?

温めることで期待できる主な作用

ホットアイマスクで目のまわりを温めると、血流が促進されることで目の周囲の筋肉がほぐれます。

眼精疲労や肩こり、頭痛の原因となる血行不良の改善が期待されます。

また、涙の蒸発を防ぐ脂質を分泌する「マイボーム腺」が開きやすくなるため、ドライアイのケアとしても使われています。

実際に、「マイボーム腺機能不全診療ガイドライン(日本ドライアイ研究会)」でも、温罨法(温めること)が治療の一環として推奨されています。


リラックス効果のメカニズム

人の体は温かさを感じると副交感神経が優位になり、心拍が落ち着き、筋肉がリラックスします。

このためホットアイマスクは、深い睡眠を得るためのリラックス習慣としても医学的に理にかなっています。

就寝前に使用することで、副交感神経の働きを助け、睡眠の質を改善する可能性があるとする国内の小規模研究報告もあります。


医学的にみたホットアイマスクの根拠

医師も使う「温罨法(おんあんぽう)」とは

温罨法は、古くから医療現場で使われている温熱療法の一つです。

眼科領域でも、マイボーム腺機能不全(ドライアイの一因)に対する治療法として、温罨法は「強く推奨される」とガイドラインに記載されています。

ホットアイマスクはこの温罨法を家庭用に応用したものといえます。


ドライアイや眼精疲労への影響

国内の臨床試験では、目の温罨法により、皮膚温や血流量の増加快適感覚の向上、さらには緊張・不安や疲労の緩和といった心理的・生理的影響が確認されています。

また、温熱アイマスクを使用することで、涙液の安定性向上や眼表面温度の改善が確認されたとする臨床報告もあります。


注意すべき点

炎症性の疾患(結膜炎、麦粒腫など)や目の外傷がある場合は、温熱刺激によって炎症や腫れが悪化するおそれがあるため、使用を避けるか眼科医に相談してください。

また、糖尿病などで感覚障害がある方は、低温やけどのリスクが高まるため、医師の指導のもとで使用することが推奨されます。


ホットアイマスクを安全に使うためのポイント

市販タイプと電子タイプの違い

使い捨てタイプ(例:めぐりズム)は、手軽で衛生的に使え、外出先でも利用できるのが魅力です。

発熱温度や持続時間が一定に保たれます。

一方で、電子・USBタイプは温度調整ができ、繰り返し使えるためコストパフォーマンスを重視する人におすすめです。

ただし、低温やけどや使用後の清潔維持には注意が必要です。


温度と使用時間の目安

40℃前後を目安に、10分程度が理想です。

熱すぎると皮膚や粘膜を傷めるおそれがあるほか、長時間の使用は低温やけど涙の過剰な蒸発による乾燥悪化につながる可能性があるため注意してください。


市販で人気のホットアイマスク3選

※本製品は医療機器ではなく、リラックスや日常のセルフケアを目的とした一般製品です。
治療効果・診断目的を有するものではありません。必要な場合は医師の診察を受けてください。


花王 めぐりズム 蒸気でホットアイマスク

パナソニック 目もとエステ EH-SW68

USB式 ホットアイマスク(繰り返しタイプ)

楽天で「ホットアイマスク」を見る

Amazonで「ホットアイマスク」を検索


まとめ:医学的根拠を知って、安全にリラックスを

ホットアイマスクは、血流促進やリラックス効果が期待できる温熱ケア用品です。

医療現場でも使われる温罨法(おんあんぽう)の考え方を、家庭で手軽に応用できる点も魅力です。

ただし、治療目的ではなくセルフケアの一環として取り入れることが大切です。

正しい温度・時間を守って使えば、疲れ目やストレスをやわらげ、自然と眠りの質も整いやすくなります。

だからこそ、
「仕事終わりに目が重い」「寝る前にスマホで目が疲れる」
そんなときは、ホットアイマスクで“温めて休む習慣”を始めてみましょう。

手軽な使い捨てタイプでも、繰り返し使えるUSBタイプでもOKです。

毎日のリラックスタイムに取り入れるだけで、目も心も軽くなるはずです。


出典・参考

  • 日本ドライアイ研究会(JSDE)『マイボーム腺機能不全診療ガイドライン 第2版(2023)』
  • Fastrend「眼科医監修 ホットアイマスクおすすめ9選」
  • Toki Naika Clinic「目の疲れには温めが最も効果的な理由」
  • まつもと眼科「ドライアイの目薬以外の治療とは?」

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました