静電気はプラスとマイナスのどっちなのか気になりますよね。
結論は「何と何が触れるか」でプラスにもマイナスにも変わります。
つまり人間がどっちに帯電しやすいかは固定ではありません。
この記事では静電気のプラスとマイナスの違いと
素材の組み合わせで変わる理由をわかりやすく整理します。
静電気 プラス マイナス どっち?何と触れるかで決まるしくみ
静電気は一方的にプラス固定やマイナス固定ではありません。
何と何がこすれたかでどちらがマイナスに帯電しやすいかが決まります。
つまり「どっち」と聞かれた時は素材の組み合わせを見るのが一番シンプルです。
摩擦が起こると“電子”を受け取りやすい側と手放しやすい側に分かれる
摩擦すると電子を受け取りやすい側と電子を手放しやすい側に分かれます。
電子を受け取った側がマイナスに帯電しやすいです。
電子を手放した側がプラスに帯電しやすいです。
静電気の放電では電子はマイナス(電子過剰)からプラス(電子不足)の側へ移動します。
人の体は状況でプラスにもマイナスにも帯電しやすい
人間はいつも同じ極性ではありません。
特に靴底の素材と床材の組み合わせの影響が大きく同じ人でも変わります。
そのため極性は環境で動きます。
何と触れたらどう変わる?組み合わせの例で見る
静電気は素材ごとにプラス寄りとマイナス寄りがあります。
プラスに帯電しやすいもの
髪の毛やウールなどはプラスに帯電しやすいです。
ガラスもプラス寄りの位置にあります。
マイナスに帯電しやすいもの
アクリルやPVCやPTFE(テフロン)はマイナスに帯電しやすい代表的な素材です。
参考:帯電列のざっくり表
プラス寄り:髪の毛・ウール・ガラス → 綿(中間) → ポリエステル・アクリル・PVC・PTFE:マイナス寄り
なぜ人によって「静電気がすごい人」に見えるのか
人によって見た目の差が出るのは服と環境の差です。
同じ服でも乾燥した室内や車の乗り降りなど環境で体感はかなり変わります。
冬は湿度が低く電荷が逃げにくい
冬は空気が乾燥します。
表面の水分という“導電路”が減り静電気が逃げにくくなります。
そのため放電時にパチッと感じやすくなります。
服の組み合わせで差が出る
ウールとアクリルなど片側がプラス寄りで片側がマイナス寄りだと静電気が出やすいです。
綿(コットン)は中間寄りで合成繊維同士より静電気が起きにくい傾向です。
静電気で体に悪影響はある?
「静電気は血液ドロドロになるの?」という不安も時々見かけます。
結論として一般生活者レベルでは気にする必要はありません。
健康への不安は持たなくていい
パチッとした不快さはありますが電荷が体内に長時間とどまり続けるわけではありません。
静電気は放電で速やかに中和されます。
不快なときは摩擦を減らす工夫が有効
加湿し金属へ一度触れて放電しておくと違います。
柔軟剤や静電気防止スプレーの併用やインナーを綿系にするなどが実用的です。
まとめ
静電気のプラスとマイナスは人や物で固定ではありません。
摩擦で電子を受け渡す相手が変わるからです。
だから「何と触れたか」を見れば理解が早いです。
冬は乾燥で電荷が逃げにくくパチッと感じやすいです。
だから不快な時はコットンを増やして摩擦を減らすのが一番です。
静電気が起きやすい人の原因についてはこちらで詳しく解説しています。
→ https://enki.kihituji8.com/seidenkiokiyasuihitogenin/
仕組みを応用した静電気除去シートの原理はこちら。
→ https://enki.kihituji8.com/sedenkijokyoshi-togenri/
服の組み合わせで静電気が起きやすい理由はこちらにまとめています。
→ https://enki.kihituji8.com/seidenkiokinaisozai/


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